(同展フライヤーより)
シャガールはお好きですか?
シャガールというと恋人たちが浮かんでいたり色が綺麗だったり、
とにかくメルヘン~なイメージがあって、今まであまり熱心に見てきませんでした。
しかし、目黒区美術館は地味ながら意欲的な企画展を開催することで
(私の中では)つとに有名です。
今までにもラクリエール版画工房をテーマにした作品展や
色をテーマにしたシリーズものの展覧会など、
前衛的すぎず、かといって無難すぎない展覧会を企画しており、
担当学芸員の方にお目にかかりたいなあ、と行くたびに感じておりました。
というわけで
久しぶりに目黒川沿いをてくてく歩いて行ってきました。
美しい色彩の「ダフニスとクロエ」はシャガールらしい、ふわっと幻想的な印象ですが、
「サーカス」はもう少し色彩がロシアっぽいというか強い感じです。
他方で「死せる魂」という19世紀ロシアが舞台の物語のモノクロの連作は、
それまでのシャガールのイメージとは異なり、
人間の黒い部分も含めかなり表情豊かに人物や背景が描きこまれており、
当時のロシアの生活がよくわかる、興味深い作品でした。
「民事裁判所」や「登記所」も出てきましたし。
とても見応えのある企画展でした。
やっぱり目黒美術館いい!
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